ねぎログ

都内で働くネットワークエンジニアの雑記ブログです。

【SES】未経験インフラエンジニアのキャリアプランについて

僕がIT系の職業訓練校に通っていた時に知り合いだけに配った資料ですが、わりかし好評だったので、皆さんにも特別に公開します。

 

 

SES(System Engineering Service)について

SES 企業を選ぶ上で知っておいた方が良いのが、未経験者でも入れる SES 企業は、基本的に給与が低く、昇給のペースも遅いという事です。


また、未経験から入る場合、どの企業に入っても年収にさほど大きな差は出ません。
※年収レンジは、おおよそ 250 万〜300 万

 

なぜ未経験者がどこの SES 企業を選んでもさほど年収に差が出ないのか?

 

理由としては、大きく 2 つあります。

 

①未経験者の派遣単価の相場がある

1 つ目は、未経験者が入れるプロジェクトの単価の相場が決まっているからです。
だいたい未経験者は、月に 30 万後半〜40 万前半ぐらいで派遣されます。
(※エンジニアの給与ではなく、派遣先から派遣元に支払われる金額)


そのため、会社の利益分を取って、未経験者に支払えるお金は、だいたい 250 万〜300 万円になるというわけです。

②未経験者採用にはお金がかかる

2 つ目の理由は、未経験者を採用している SES 企業は、「求人広告費」「研修費」「待機発生時の保障」「未経験者が入れる派遣先を探す営業費」にお金がかかっているからです。


そのため、実際に企業がエンジニア派遣を行い、月に 40 万円稼いだとしてもエンジニアの給与と上記の費用があり、会社の利益分としては実はそんなに多くありません。


基本的に未経験者を受け入れている SES 企業のビジネスモデルとしては、未経験者を大量に採用し、経験者に育て上げて、安い給与のまま高い単価の派遣先に入れてマージンを取って利益を上げる事です。


そのため、基本的に未経験で入れる会社は、言い方は悪いですが、踏み台として使う人がほとんどです。

 

SES の選び方について

先程、説明したように未経験者の場合は、年収、福利厚生面でさほど大きな差は出ません。


では、どうやって会社を選ぶのかというと、とりあえず規模の大きい企業に入っておくのがベターだと思います。

 

最低でも 100 人以上の所がおすすめです。小さい会社は小さいなりの理由がちゃんとあります。


こちらも理由をあげておきます。

① 様々な案件に携われるので、技術が身につく

社員の数が多いということは、それだけ取引先を持っているということです。

 

例えば配属されたプロジェクトでネットワーク、サーバの構築技術を習得したので、次は仮想化の技術を習得したいとなった時に取引先が多い会社であれば、自分の希望に合う条件の案件が見つかりやすいです。


逆にこれが小さい会社だと取引先が少ないので、そもそも行きたい案件が見つからなかったり、


今のプロジェクトに会社都合で塩漬けにされたりする場合があります。

 

 

② チームでの配属がある

規模の大きい会社だと、派遣先で同じ派遣会社のチームで仕事を回しています。
(※すべてのプロジェクトがでは無い)

 

これのなにが良いかと言うと、技術力が無くても自社のチームで教育してくれるので、
技術力の必要になってくる自分の実力よりも一段上のプロジェクトに入りやすい事です。


運が良ければ監視・運用のような手順書に沿った対応から始める業務ではなく、構築・設計からはじめられるケースもあります。


これが小さい会社だと一人での配属が多く、技術的についていけなくなって切られて
しまったり、人間関係で悩んでやめてしまったりとリスクがあります。

 

特に小さい会社は、営業が新規の開拓先に一人でエンジニアを入れて、そこから後に続けて、エンジニアを増員させるプランを描いているケースが多いです。

 

なので、小さい会社はそういう意味でもおすすめしていません。

 

 

 

インフラエンジニアとして経験を積んだ後の動き方

経験を積んだ後にエンジニアはどのような行動するのかというと

 

以下の 3 つのうちのどれかが多いのかなと思います。

① 派遣先にそのまま正社員として採用してもらう

派遣先が良い職場だったら引き抜きを上長に打診し、正社員にしてもらうパターンです。


ただ、大手の KDDI や NTT などに引き抜きされるのは、かなり難易度が高いです。


基本的に大手の派遣先は、新卒採用や中途採用が多く、派遣から採用するという実績をあまり聞かないです。


実際、僕の前の会社の上司とかは大手に派遣されて十年以上働いているのに、ずっと派遣のままでした。


大手の派遣の人間の扱いは、あくまで派遣社員として雇っているという認識みたいです。


とはいえ大手の子会社レベルの所だったら派遣から正社員になっている例も聞きます。

 

ただし子会社の為、待遇はさほど派遣と変わらないか、もしくは下がったりすることもあります。


※注意事項として引き抜きを禁止にしている SES 企業もあります。


面接で聞きづらいとは思いますが、気になるなら聞いておいたほうがいいと思います。

② 技術を身に付けて大手企業に転職

割と皆さんが目指す王道なパターンがこちらになります。

ただ、結局大手企業は、学歴だったりマネジメント経験だったりを要求されるので、
難易度はかなり高めな印象です。このパターンが一番再現性が低い気がしています。

  

③高還元 SES に転職

これが今まであげた中で一番難易度が低く再現性の高いパターンです。

高還元 SES というのは、一定の低いマージンしか取らない企業の事を指します。基本的に派遣先への請求単価によって給与が決まります。


なぜ高還元ができるかという仕組みについて説明しておくと未経験者を一切採用しない為です。


未経験者を取らないからこそ研修費、営業費、待機費が抑えられるので、エンジニアに高い給与を支払っても利益が出る仕組みです。


※年収レンジとして、400 万〜600 万(ロースキルでも 400 万は可)
デメリットとしては、研修が一切無い、福利厚生とサポートが最低限ぐらいでしょうか。